最近、自粛要請のため、思うようにお菓子を買いに行けないもので、もっぱらネットショッピングに頼っている。
時間もあるから、これまで以上にしっかりと色々なサイトを見て回っているのだけれど、ふと疑問に思ったことがある。
私は和菓子、洋菓子問わず、お菓子を食べるのが趣味なので、あちこちの気になったお菓子を購入して食べ、その備忘録としてメインブログの方に記録している。
その際、無数にある同じようなブログを参考にすることもある。
他の方の記事で美味しそうなものを見つけ、美味しそう!と買いに走ることも珍しくないのだ。
ただ、たまに見かけるのが、ネット上にある情報の寄せ集め記事ブログ。
その商品についての生の情報が得られると思い、一生懸命に見るのだけど、なにかおかしい。。。
それはそれは詳細に書いてあって、大方その商品についてはわかるようになっている。それでも、自分が欲しい「これ!」という情報にはたどり着けない。
なぜならば、書き手が実際に商品を購入したわけでもなければ、お味見をしたわけでもなさそうだからだ。
「とってもおすすめです」などと言いながら、自分で食べた形跡が見当たらないのだ。
最後まで見て、結局オリジナルなものはなにも出てこない。なんだこれ?と思い、そのブログの他の記事に飛んでみるが、どれを見ても同じ。。。
なんだ、人のふんどしで相撲とりまくってるブログじゃないか。。。とガッカリする。
私が見たいのは、そんな綺麗な切り貼りではなく、普通の人がおうちでどんなおやつタイムを過ごしているのかが見えるようなお菓子記事なのだ。
ネット上に溢れている寄せ集めの記事ではなく、個々の感じたオリジナルな紹介記事が見たいのだ。
しかし、一方でこうした「人のふんどしブログ」も天晴れだなと思ったりもする。
まずは話題になっているトピックを選び、次にネット上にある関連記事を集める。
そのトピックに関する基本情報を抜かりなく書いた後は、綺麗な写真、ほとんどTwitterなどの投稿なのだけど、そんなツイートをいくつかそのまま貼り付けて、次にアフィリエイトの商品購入ボタンを設置。
そして、仕上げに、
「これ、おすすめです!」
「ぜひ、お試しを!」
。。。。。。
自分が試してもいないのをお勧めしちゃうの?
ちょっとドン引きするけれど、自分が実際にお試しして、これはいい!と思った物ならまだしも、人の書いたものを見て、そこまで言えるのがすごいなと思う。
その情熱はどこからくるというのだろうか?
面倒くさがり屋の私からしたら、どうしたらそこまでできるのか、純粋にすごいと思うのだ。
広大なネットの海から記事を探し出して、集めたら集めたで、人様の食べたものをまるで自分が味わってきたように、記事を書く。
実際に自分が体験したことならいくらでもスラスラと書けるけれど、私などは自分が経験したことでないと上手く書ける気がしない。
とにかく、かなりボリュームのある記事に仕上げてあり、コアなディテールを望まない人にとっては、とても見やすいし使えるものだろうとは思う。
ただ、疑問に思ったのは、こうしたネット上で集めた「人のふんどし」は自由に使っていいものなのだろうかという点だ。
過去に大手キュレーションサイトが医療関係の寄せ集め記事で問題になったことがあるのは記憶に新しい。
それほど大規模なものではないとしても、やっていることは大して変わりない。
私のブログ記事も過去にまとめサイトなどに流用されていたことがあったけれど、たいしたものでもないし、それを生業としているわけでもないので放置していた。
しかし、これをビジネスと捉え、自身が経費を使って集めた情報で渾身の記事を書いていたとしたらどうだろう?
私なら、人のふんどしを勝手に使うな!と、レンタル料を請求したくなるはずだ。
今はネットでもお金が稼げる時代だ。私のように趣味で食べたお菓子をブログにあげるだけで、お小遣い稼ぎができてしまうのだから、本気で収益化しようと思えばできないことはないだろう。
ただ、そのためには、自分の足で集めた情報などとは言っていられないのかもしれない。私のお菓子記事だって、実際に自分で体験するには、わざわざお店に買いに行って、お金を出して購入したりと、少なからず時間もお金もかかる。
ビジネスと捉えれば、これほど効率の悪いことはない。
少しでも効率よく稼ぐためには、わざわざ足を運んで自腹を切るより、家でパソコンに張り付いて作業していた方がよいに決まっている。
ただ、そのためには根気も必要だ。そして、オリジナリティなどというこだわりやプライドも捨てることになる。
ビジネスの一つと考えれば、こんなやり方を否定するつもりはないけれど、やはり人のふんどしで相撲をとるが如き行為にはモヤモヤしてしまうのだ。
これは私が昭和気質の人間だからだろうか。今はこれが当たり前のことなのかもしれないと理解しつつも、やっぱり私はこうしたやり方は好きにはなれないのだ。