In other words

I really don't know life at all ...

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初めてのアイスショー。服よりも気をつけたい手足の防寒、更年期ヴァージョン。

先月のこと、知人のご好意で初めてアイスショーを観る機会があった。
世界のトップスケーター浅田真央さんのショーだ。
特にフィギュアスケートに興味がなくとも、世界有数のアスリートを生で観覧できるとあって、行く前からとても楽しみにしていた。

しかしショーの数日前になると、楽しみよりも別の心配事が頭を過ぎるようになった。
多分更年期のせいだろう。。。

心配とは服装のことである。なにぶん初めてのアイスショー観覧だ。スケートリンクとはどれくらい寒いのだろうか?服装はどうすればいいのか?と、お得意のgoogleに聞いてみたり、あれこれ考えた。

普通なら「暖かい格好」でいいのかもしれないけれど、私は更年期真っ只中のお年頃だ。
常識では考えられないような生理現象に見舞われることも想定し、ホットフラッシュ対策など含めて考える必要があったのだ。

そして当日は、自分なりに準備をして出かけたのだけれど、真央ちゃんの完璧なスケーティングとは大違い。私の方は決して万全とはいかなかった。
散々考えたにも関わらず、意外な盲点を突かれたのだった。

しかし何事も経験だ。アイスショーはこれが最初で最後だとしても、極寒シチュエーションでは何かしらの役に立つことだろう。
そう思っていたところ、来年また別のアイスショーを観に行こうとのお誘いを受けた。

数ヶ月先の予定なので、忘れる可能性大ということで、備忘録として今回の反省点と対策となり得ることを残しておこうと思う。



まずは服装。
きっと下半身が冷えるだろうと、足首近くまである長いウールのロングコートを選んだ。
本来ならロングのダウンジャケットが一番なのだろうけれど、私は更年期真っ只中ゆえに、ダウンコートは着ないことにしている。
突然、猛烈な暑さに襲われるなどした時に、ダウンを着ていては暑すぎる、脱げば今度は寒すぎると温度調節に難航するからだ。

ウールのコートの下にはカシミヤのセーター、その下には長袖のTシャツを着た。更年期の暑さがなければその下にヒートテックを重ねたいくらいだったけれど、暑さが怖くてそこまでは手が出せなかった(笑)
しかしウールのコートは街中では問題ないけれど、さすがにスケートリンクでは寒すぎる。そこでなにか簡単に脱ぎ着できるものはないかと考え、これだ!と思ったのが、UNIQLOのライトダウンだ。
短いものは持っていたけれど、お尻がすっぽり覆われるものの方が暖かいので、早速UNIQLOでロングのライトダウンベストを買ってきた。お値段は確か7000円でお釣りがくるくらいだったと思う。

これならば暑ければライトダウンを脱いで、クルクルっと丸めれば鞄に収まってしまう。恐ろしく小さく圧縮できるのが、このダウンの最も優れた点の一つである。

ボトムスはスリムジーンズにした。しかしそれだけではない。UNIQLOへライトダウンを買いに行った時、とても薄いヒートテックのレギンスを見つけたのだ。
ジーンズの下にこのヒートテックレギンスを履けば万全だ。
内側にボアのついたパンツがあるので、そちらの方がよかったかとも思ったけれど、ここはコスパ重視でお安い方でよしと思うことにした。

さらに首元もガードしておいた方がいいと、普段使いしている大判のカシミヤマフラーも加えた。



そして迎えた当日。
会場の最寄駅へ向かう電車の中ではさすがにライトダウンは脱ぎ、駅から会場へ移動する際にタクシーの中で着用した。

私としては万全であると思っていたのだけれど、それではまだ不足していたのか、会場へ入る前に知人が足元にかけるブランケットを貸してくれた。
膝掛けといったサイズのモコモコとしたブランケットは温かく、もはやライトダウンなどいらないのではないかと思えた。

ところが、会場に足を踏み入れると、一瞬でひんやりとした空気に包まれ、氷の神様から「みくびるでない」と言われた気がした。

やはり寒い。。。
ものすごく寒い。。。

ライトダウンやヒートテックは必要だった!
自分の備えを褒めてあげたいような気持ちで、当てがわれた席へ行くと最前列だった。
ショーを観ると言う点では最高の席だけれど、足元のすぐ先はアイスリンクだ。
冷たく光る白銀のリンクを前に少し怯んだ。。。

コートの下に着たライトダウンのボタンをすべて閉め、さらにウールのコートを身体にギュッと巻き付け、ブランケットで腰から足首までを覆った。
首元にもたとえ少しの冷気も入り込まないよう、マフラーをグルグルと巻いた。

ショーが始まるまでの15分ほど、じっとそのままでいたけれど、まったく寒さは感じなかった。
借り物のブランケットという援軍はあったものの、自分なりの備えとしては間違っていなかったと確信した。

やがてショーが始まり、寒さも感じないままに没頭していたのだけれど、1時間ほど経つと手足の先が冷たくなってきた。
手袋を持ってくるつもりだったのだけれど、服装に気を取られて忘れた。。。
しかし手はポケットに入れていたら、じきに温かくなった。

問題はつま先だった。今から思えば靴にソックスだけというのは、あまりに無防備であった。
足の先がジンジンと冷え切り、次第に感覚がなくなってきた。



どこか身体の一部に寒さを感じると、体全体が薄寒く感じるようになる。しかし、どうにもできない。
ブランケットで足首まではカバーできても足の先までは無理だ。
一番氷に近い場所にいるつま先が、無惨にも寒さにさらされていたのだ。
せめて厚手のソックスにすればよかったと思ったものの、若い頃、スキーへ行った時のことを思い出した。専用の分厚いソックスを履いてもなお寒かったではないか。。。

ではどうしたらつま先を寒さから守れるのだろうか。。。思いついたのがムートンブーツだった。
厚手のソックスを履き、ムートンブーツでカバーするのが一番だ。
家には最近履かなくなったUGGのムートンブーツが何足がある。なぜあれを使わなかったのか、ショーが終わってから、ジンジンする足の冷えを感じながら下駄箱に入れっぱなしのUGGを思った。

私が危惧するべきは、ボディーの防寒ではなく、手と足の先だったのだ。
もちろん身体も暖かい服で覆われていなければいけないのだけれど、これは色々とチョイスがある。
会場に来ていた人達の服装を見たところ、ほとんどの人がロングのダウンジャケットを着用していた。
ただ人によって体感温度は違うので、各々適した服を選べばいいだけだ。基準としては真冬に外で数時間ぶらぶらすることを考えた服装でいいだろう。
私のようにダウンジャケットでなくても、重ね着をするという手もある。

しかし足先とは、おおかた感じ方に違いはないだろう。
スケート観覧などに行き慣れた人や、雪国育ちの方なら想像はつくだろうけれど、私のようにアイスショーとは無縁で、東京でぬくぬくと生まれ育った者からしたら、手足の冷えは全くの盲点であった。

アイスショー観覧で決して忘れていけないもの、それは手袋とムートンブーツであるという教訓を得た。

小ぶりのブランケットもあるといいだろう。ただし、マイカーならいいけれど、公共の交通機関を使う場合は、荷物になるのでちょっと無理そうではある。

つま先が割れるようにキンキンに冷えていたけれど、浅田真央さんのスケーティングもショー自体も素晴らしく楽しいものであった。
楽しく夢中になって観覧していたからこそ耐えられた冷たさだったのはいうまでもない。

それでも次回こそは、寒さ知らずでショーを楽しみたいと思うのであった。。。