In other words

I really don't know life at all ...

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Wi-Fiが繋がらなくなったまさかの原因と、デジタルは優しく進化していると知った件。

数日前のこと、ある朝突然Wi-Fiが繋がらなくなった。
備忘録として一連の解決までを残しておこうと思う。


その日、朝起きるとWi-Fiがまったく繋がっていないことに気づいた。
最近、たまにあることなので、電源を切るなどいつものように復旧を試みるも、一向に繋がる様子はない。
Wi-Fiだけでなく、同じ光回線を使っている固定電話も通じていない。
固定電話はほとんど使う用事はないので不便は感じないけれど、あるものが使えないのはよろしくない。

「データ移行」を示すオレンジのランプが点灯しているので、とりあえずそのまま少し様子をみようと翌朝まで放置していた。

ルーターもモデムもかれこれ軽く10年以上は使用している。何をやってもダメということは、おそらくルーターの不具合ではないかと当たりをつけた。

そこで朝一番にソフトバンクの最寄り店舗へ行ってみることにした。
十数年前に契約したのがその店舗だったので、当然のことながらそこでどうにかなると考えたのだった。
状況を正確に伝えられるようにと、ルーターとモデムの写真まで撮り、準備万端とばかりに繰り出したのだけれど。。。

時代は変わっていた。
「十年一昔」というけれど、それは本当のことだった。



その場で機器の交換手続きなどができるのかと思っていたのだけれど、街のショップではできることがないという。
サポートセンターへ連絡してくださいとのことなのでそうするしかない。

ついでにスマホの契約内容変更も相談したかったので、そちらもお願いすると、今はスマホにアプリを入れて、そこから簡単にできるようになっていた。
窓口でお願いすると「事務手数料」として¥3000いくばかの料金が発生するとのことで、やり方だけ教えてもらい自分でやってみた。
思った以上にわかりやすく簡単に変更ができ、これならアナログのおばさんでも対応可能だといたく感心した。

それにしても、ネットバンキングにセルフレジなど、身近なところでも人を介さずにできることが増えた。

以前はソフトバンクのみならず携帯ショップの店舗窓口はたいそう混み合っていて、予約なしでは何時間も待つほどであった。しかし今は窓口を介さずともできるシステムになっているため、予約なしでもすぐにご案内していただけたのだ。その日初めてそんなことを知ったのだった。

しっかりと時代の波にしがみついているつもりだったけれど、未だアナログな自分を強烈に実感。。。

しかし怖気付いている場合ではない。
帰宅してからさっそくサポートセンターに電話をしてみたところ、ここでも端末操作だ。
しかし一つ違っていたのは、以前は音声ガイダンスに従い、希望の番号を、ピッポッと押したものだけれど、今は音声で伝えるようになっていた。
まるで電話で通話しているように、質問をされたら「はい」「いいえ」と電話に向かって答えるのだ。
名前や携帯番号なども口頭で伝えると、あちらの機械が復唱してくれる。
試しに「です」「ます」などつけてみたり、つけなかったり、違った返答をしてみたのだけれど、しっかり通じて驚いたものだ。
時代は変わった。。。



結局、最後は「オペレーターにお繋ぎします」となって正直一安心。
このような機器には詳しくないので、やはり生身の人間と会話をしながらの方が安心感がある。この先さらに難解な質問などされようものなら、無知な私の説明が果たして伝わるものかどうか不安だったのだ。

「もはや機械にできないことはなくなった?」と思ったりもしたけれど、「結局最後は人が出てくるのよね」と、少しホッとした(笑)

それでも社会の変化は著しく、いつまでも昭和のやり方を引きずっていては、それこそ損をするばかりではないのかとも思えた。

子供達ももう成人していて、私よりもそうしたことにはずっと詳しい。側で見ていてもどかしく思うのか、「私がやるよ」と言ってくれたりもしたけれど、なんでも人頼りにしていると自分が何もできない人間になってしまいそうで、それがとても怖いと思ってしまう。

どんなことも自分で解決できる人間になりたいという思いは、若い頃から変わらない。
昭和生まれのアナログ人間だけれど、可能な限り自分でなんでも対処していくことでより安心感も得られるのである。
人に頼ることも時には大切だと思うけれど、最初から寄りかかること前提では学びがない。

「老いては子に従え」という諺がある。私の母はいつもこの言葉を私に突きつけながら、厄介なことが起こるとかならず私に丸投げしてくる。
できないことをお願いするのではなく、最初から自分でやる気はなく、面倒なことは全て人任せにするのだ。

そんなことに長年悶々としてきた私としては、どんなに歳をとっても、面倒だからといって最初から人に寄りかかるのはやめようとかたく心に誓っている。

本当にダメなとき、どうしようもない時は人に頼ることもするけれど、まずは自分で努力したいと思っている。

たかがWi-Fiの不具合だけれど、私にとってはそれも一つの学びなのだ(笑)



ソフトバンクのサポートセンターでは、対応してくれたオペレーターの方に詳しい状況を説明。あちらからもいくつか質問があったけれど、とにかく説明が簡潔でわかりやすく、機器に詳しくない私でも問題なかった。

詳しい原因はNTTに調べてもらわないとわからないけれど、ルーターが古いのでこれを機に変えましょうということで、新しいルーターを送ってもらうことになった。
あとはソフトバンク側からNTTへ連絡し、原因の調査をした上でNTTからショートメールで連絡が行きますということだった。
とりあえずはそちらからの連絡を待ってほしいとのことで、オペレーターとの通話は終了。


午後になり、NTT東日本からショートメールが届いた。
てっきり機器の不具合かと思っていたのが、なんとケーブル故障発生が原因とのこと。

一昨日夜から強く吹いていた風が原因だろうか?ソフトバンクのオペレーター女子からも「雷など発生していましたか?」との質問があった。気象状況により不具合が発生することもあるのかもしれない。

メールには「復旧次第連絡します」とあった。
こちらでやるべきことは、ただ待つだけだと、その時を待った。
当初はその日のうちには復旧するだろうと思っていたのだけれど、夜遅くになってもまったく連絡はこなかった。

待つ間、ひょっとしたら工事のトラックかなんかがマンションの前まできているかも?などと外に注意を払っていたけれど、そんな気配はまったくなかった。

結局、その日NTTからメールが来ることはなかった。。。

そのまま待ち続け、気づけば翌日の夕方になっていた。前日の昼にメールで連絡がきて以来、音沙汰なし。。。

これは再び窓口である件のサポートセンターに連絡を入れてみようかと思ったけれど、新しいルーターもまだ届かないうちに、ちょっとせっかち過ぎはしないだろうかと考え直し、せめてルーターが届くまでは待ってみることにした。



もう今日も復旧の見込みはなそうだと諦めた午後8時過ぎ。スマホの契約プランを変更したことで、データ通信量無制限となったこともあり、Netflixで韓流ドラマに夢中になっていた。

そこにポロロン〜っとショートメールが!

NTT様からであった。

韓流ドラマを中断し、急いでメールを開いてみると、そこには「故障が復旧しました」とあった。
NTTはきちんと対処してくれていた!
途中、もしかして忘れちゃったのかしら?
他に忙しくて後回しになってる?
などと、正直疑心暗鬼になったりもしたのだけれど、大人しく待っていてよかった!

まだ新しいルーターが届いていなかったので、一度は片付けてしまったこれまで使っていたルーターを再度設置。

電源を入れ、ほどなくするとオールグリーンランプ点灯。
めでたくWi-Fiが開通したのだった。

このようにして、ほぼ3日間はWi-Fiの使用ができなかったのだけれど、これは思った以上に不便だった。
普段ブログを書くのはスマホの「はてなアプリ」を使用している。書くだけならスマホで事足りるのだけれど、スマホアプリではできない作業もあるので、とても不便に感じた。
また毎週お願いしている生協の注文などもネットでやっているので、そうした細々としたこと全てWi-Fi頼りであったことを実感したのだった。

たまたま次女がポケットWi-Fiを持っていたので、週末はそちらに繋がせてもらったりしていたのだけれど、月曜になると学校へ持っていってしまい、Wi-Fiは再びプツッと切れたのだった。。。

不便ではあるけれど、なければそれなりに暮らすことはできる程度のものだ。
ただ、一度便利を覚えてしまうと、わざわざ骨を折ってまで大変な思いをすることを受け入れられなくなる。

「私はアナログ人間よ」などと普段は言っていたけれど、実はそうではないようだ。
私も一人前に令和の人間になったということか?かなり喜ばしいことだ。



新しいルーターが届いたのはその翌々日、サポートセンターへ連絡を入れた日から4日目だった。
前日に「明日お届けします」メールが親切にも届いた。

午前中の比較的早い時間に宅急便のお兄さんが新しいルーターを持ってきてくれた。
古いルーターは宅急便のお兄さんに渡して欲しいとのことだったので、簡単に梱包しておいたのだけれど、お兄さんは伝票などは持っていないという。

「もしかしたら、伝票は箱の中かもしれません」

お兄さんに言われて箱を開けてみると、返送用の伝票が同封されていた。
めでたし、めでたしである。
今後はこんなこともあろうと、しっかり箱の中を確認することにしよう。

伝票に名前と連絡先を記入してから、古いルーターはお兄さんに託し、ここでようやく終了。

古いルーターを外してから10分程度の時間を空けてから、新ルーターを設置するようにとの説明書通り、ちょっと余分に30分ほど待ってから繋いでみた。

これでまた面倒なセッティングなどありはしないかと、かなり覚悟していたのだけれど、ただコードを機材に繋げばいいだけで、これまたホッと一安心。

スマホWi-Fiを使えるようにするのも、以前のように呪文のような長いアルファベットや数字を入力する必要もなく、用意されていたQRコードで読み取るだけである。
私が古いルーターを使用していたこの10年の間、かなりの進化を遂げていたことがわかった。

大変だと思っていた機器のセッティングは、より簡単になっていたという現実にかなり驚いたと同時に、時代の変化は必ずしも年寄りに厳しいわけでなく、むしろどんどん優しくなっているとすら感じた。
この調子でお願いしたい!

一応、人生100年としたら、95歳くらいまではスマホやパソコンでブログを書くつもりなので、今よりもさらにわかりやすく、さらに優しくなってほしいものである。

何はともあれ、我が家のWi-Fiは完全復旧し、これまで通りなんの不自由もないネット生活に戻ったのだった。