In other words

I really don't know life at all ...

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保険会社の外交員との攻防。担当が変わるたび会うまで止まない連絡の解けない謎。

契約している保険会社のうち、一社だけなのだけれど、コロコロと担当者が変わる会社がある。
大した額の保険でもない、半分積立てのつもりでかけているようなシンプル保険だ。今更担当が変わったところで、なにが変わるわけでもないので問題はない。
問題は担当が変わるたびに鬼のように連絡がくることだ。

変更なども特にないため、改めてお話しすることもないのに、担当者が変わるたびに「担当が変わったので、一度お会いしたい」と言われる。

仕事もしていない、子育ても終わった専業主婦なので、時間は作ろうと思えばいくらでも作れる。それでも無駄を省きたいのは忙しい人と同じだ。必要でない面倒な用事はなるべく作らないにこしたことはない。

担当が変われど、保険の契約内容が変わるわけではない。名刺の一枚でもポストに放り込んでおいてくれればいいと思うのは、こちらの勝手なのだろうか?
そんな私の希望が聞き入れられることはないのだ。

「お会いしたい」と言われるタイミングがまたよろしくない。
12月や1月のちょっとばかり用事が立て込んでいる時に限って、矢継ぎ早に「会いたい」と連絡が来るものだから、都合が合わず何度もお断りすることになる。

何度もお断りしていれば、代替案も出てこようかと思うのだけれど、こちらがどんな提案をしようが、とにかく直接会うまではあちらも引かない。



1年前だったか2年前だったか記憶が定かではないのだけれど、当時の担当者は若い男性だった。
この時もまた、何度「時間を作るのは無理です」と伝えても、連絡が止まない。
もしや、新しい保険のご紹介(勧誘)でもしたいのかしら?とは思ったものの、私は過去に大病をしているので、入れる保険は限られている。前任者からその辺りの引き継ぎがしっかりなされているとすると、ますますなぜそんなに会いたがるのかしら?と疑問に思う。
この連絡の頻度が尋常ではなく、側で見ていた夫が「私が会ってみましょうか?」と心配するほどであった。

これは何かあるのか?少しばかり興味が湧いたのと、電話攻撃にいい加減辟易としていたので、とうとう会うことにした。
長々とかかると嫌なので、玄関先での対応にした。

ドアの外に出て、お決まりのご挨拶と担当が変わりましたという報告を受け、さて次はなにが出てくる⁉︎ と思ったら、やはり出てきた。

コロナ保険なる、予想を超える私にとっては斜め上案件だった。

「新型コロナに感染したら日額1万円給付されるという、とってもお得な保険です!いま入らなければ損です」
担当の青年は嬉々としてパンフレットを広げながら説明し始めた。
新型コロナになど感染する予定もなかったし、担当者が豪語するほどお得とも思えなかったので、お断りしたのだけれど、「興味がないので加入はしません」と伝えると、「あっ。。。」という表情になり、「パンフレットだけ置いていきますね」と、あっさりと帰っていった。
あれほど「会いたい」と会うまで連絡をし続けてきた割には、かなりあっさりとした終わりで正直あまりのわかりやすさに驚いたものだ。
さらに驚いたのは、その後1ヶ月もしないうちに、すぐにまたしても担当者が変わったことだった。
あの青年は新型コロナ保険の契約ノルマが達成できず、どこか移動になってしまったのだろうか。。。いらない心配をしてしまった。

それからさらに2人担当が変わり、昨年末にまた新たな「担当者」が現れた。一体どれだけ変わるのか?

以前、年配のいかにもベテラン外交員といったおばさんは、何年も何年も変わらなかったのに、その方が定年となってからはとにかく短いスパンで担当者が変わるようになった。
保険業界のことは全くわからないのだけれど、昨今人の入れ替わりが激しいのは確かなようだ(多分。。。)。



1月、松の内が明けた頃だろうか、また保険屋さんから頻繁に連絡が来るようになった。
なぜか連絡が来るのは私が外出している時や、人と会っていて電話が取れない時ばかり。留守電のメッセージには「担当が変わったので、一度お会いしたい」と何度も同じメッセージが残されていた。
折り返しかけようと思ったものの、非通知でかかってきていたため連絡先がわからない。
保険会社に直接連絡をすればいいだけの話なのだけれど、そこまでするのは面倒なので、いつか電話を取れるだろうとそのまま折り返すことはなかった。

今回の担当は30代くらいの女性だった。
この方の場合は電話だけでなく、直接家にもきて突撃ピンポンを仕掛けてきた。
我が家のインターフォンは、すべて動画で訪問者が記録されるようになっている。帰宅してから、「お知らせ」のランプがついていれば、訪問者があったとわかる。
ほとんどは宅配業者のお兄さんなのだけれど、そんな中に紛れるように時折保険会社の女性が写っていたのだ。
電話では埒があかないと、ノーアポで突撃してきたのだろうか。。。
この担当者は突撃ピンポンが得意技のようで、その後何度となくインターフォンに姿を見せた。

今年、ようやく電話をとりお話しすることができたのだけれど、その際にこちらの都合は伝えてあった。
予定が立て込んでいて、出たり入ったりなので、落ち着くまで待って欲しいということになっていたのだけれど、帰宅後インターフォンを確認すると、その女性担当者だったりするものだから、またしても「なぜなのだ?」と疑問がムクムクと湧き上がってきた。
電話で話した限り、「担当が変わったのでご挨拶をしたい」ということだったので、突撃ピンポンするほどの必要があるわけではなさそうだ。

もしかして、私の「忙しい」という言葉が信用できずに、裏どりしにきたとも考えられる。
「あの人、本当は暇なくせに、面倒くさくて居留守使ってるんじゃないのかしら?」と。。。
私もなにかと疑心暗鬼になるタチなので、なんとなくわかる気もするのだ。
良心的に考えれば、近くまで来た際にダメ元で寄ってみたくらいなのでしょうけれど。

それからも度々突撃ピンポンを仕掛けてきていたので、終日在宅日を選んでお会いする約束をした。

そして当日、現れた女性担当者さんはインターフォンの画像で見るよりも若くて綺麗な方だった。
いつもの「担当が変わりました」の自己紹介のあと、今回は「確認事項があります」と、取り出したのは「家族登録制度」のチラシだった。
今は個人情報保護のため、たとえ家族でも本人以外には契約内容などの説明できないらしい。

以前、病院でも同じような登録をしたことがあった。主治医の転職に合わせ、私もまたその病院へ転院したのだけれど、その際に病気のことを話していい方を一人だけ選んで登録して下さいと言われた。
生死に関わる病気の場合、家族に話すのは当たり前と思っていたのだけれど、聞いてみればそんな人ばかりではないらしい。
きっと有り余るほどの財産を持っていて、その人の生死が家族で泥沼の遺産争奪戦の火種になると予想されるような人なのかもしれないと勝手に想像している。
ないのも辛いものだけれど、逆にお金がありすぎるのも厄介なものなのだ。
私の場合はそんな心配は露ほどもないから、家族の誰に話してくれても問題はない。
しかし決まりだというので、長女の名前を書いておいた。夫は日本語が読めないので、契約ごとなどは危なくて任せることはできない。次女は将来日本を出ていく可能性が高いので、しっかり者でずっと日本で暮らすという長女が適任なのだ。
ゆくゆくは手間賃として、少しばかりでも残ったお金は長女にあげよう。残ればの話だけれど(笑)

もしかしたら、保険の家族登録制度も同じようなことなのかもしれないと、ここで思い当たった。
保険はなにかあれば、保険金がおりるのだ。ここでもまたお金が大いに関係してくるとなると、やはり信頼できる人を一人だけ選んでおくことを必要とする人もいるのかもしれない。

なんでもかんでも個人情報、個人情報と面倒な世の中になったものだと思っていたけれど、よくよく考えてみれば、それによって守られるケースというものもあるのだろう。



私のかけている保険は老後満期になれば、少しまとまったお金が戻る。子供達にあげるつもりはないので、満期になるまでは元気に長生きをし、その保険金を自分で使うつもり満々だ。
しかし、万が一の時のために、しっかりそんな制度に従っておこうと、ここでもまた長女の名前を書いておいた。

これは大切な手続きだわ。何度も突撃ピンポンをしてきたのも納得できる!と思ったものの。。。
よくよくお話を聞けば、この登録はネット上で簡単にできるというではないか。
それなら早くそう言ってくれれば、ブログのついでにパソコンを開きチャチャっとやってしまうこともできたのに。。。と思ってしまった。

前述したように、私は保険業界や外交の仕事内容などはわからないのだけれど、担当が変わるたびに「会いたい」と、実際に会うまでは繰り返される電話や突然の来宅ピンポンを考えると、何か理由がありそうだ。
会社から契約者とは必ず顔を合わせて挨拶するようにといった指導でもあるのだろうか。

人によっては非常に丁寧な対応と思う方もいるのだと思うけれど、私にはあまり嬉しくはない。その必要性がいまだに理解できないのだ。
時間がある生活ゆえに、いつも気まぐれに出かけたり、家でのんびりするので、すぐに変わってしまう担当者とわざわざお約束してまで顔合わせするのは酷く面倒に感じてしまう。なによりもその必要性を感じないのだ。
担当者とて、たとえそれが仕事だとしても、余計な時間と手間が省ければその分他の仕事ができるのではないかとおもうのだけれど。。。
私にはわからないような事情があるのだろうか。

ようやく顔合わせが終わって、今は一仕事終えたようにホッとしているのだけれど、これでまた担当が変われば再び電話攻勢と人によっては突撃ピンポンが繰り返される可能性がある。
それを考えると、少し憂鬱になる。。。

いまは保険の外交員を通さずにネットで契約する人も多いと聞く。理由の一つに外交さんとのやりとりが面倒というのもあるそうだけれど、なるほどそれも納得できる。
実際に私もそれを煩わしく思っているのだから、保険を変えればいいだけのことなのだけれど、その保険会社は私が10代の頃からお付き合いがある。

元々は父の友人であった外交員さんとのお付き合いで入ったもので、その当時かけた保険は数十年後の大病でしっかりと保険金満額支給された。
当時の外交員さんはとうの昔にいなくなってしまったけれど、いま加入している保険は、その後担当となった方から「大病した方でも入れる保険を」とご紹介していただいたものだ。
万が一の時に保険金をいただけたこともあり、できることならこのままお付き合いを続けていきたいという気持ちで加入した保険だった。

保険の契約内容はとても満足のいくものだし、これからわざわざ新しい保険を探して加入するのも、私の場合はかなり面倒なことになるように思う。
そう考えると、このまま契約を継続する方がメリットはあるだろう。

結局のところ、煩わしさはあるけれど、電話攻撃と留守中のピンポン攻撃を我慢すればいいだけということなのかもしれない。
外交員さんにしても、そこまでするからには、きっと私が知り得ない理由があるのだろう。ここはブログで愚痴るくらいにして、今後もお付き合いを続けていくことにしようと思う。