In other words

I really don't know life at all ...

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電子レンジのない生活。不便ではあるけれどなければないで平気だった話。

最近、家具や電化製品などの大かがりな断捨離をした。
そのうちの一つが、毎日の生活に欠かせないものの一つと思っていた電子レンジ。
かなり大型、機能も充実していたその電子レンジ。買ったのはいつだったか?
海外生活から戻ったのが今から約20年前で、その間は実家に預けておき、帰国してから再度使い始めた。
買い替えすればいいものを、まだ新しく結構なお値段だったせいか、処分するのはもったいないと思ったのだろう。
つまり20年以上前に購入したものということになる。
実際、使用していない期間はあるにしても、優に15年は使用し続けてきたはずだ。

電子レンジに限らず、我が家の電化製品は長持ちし過ぎる傾向にある。
今回電子レンジと一緒に断捨離したストッカー(冷凍庫)も同じくらい古い。
掃除機や洗濯機は結婚した時に購入したものを、これまた20年以上使い続けた。さすがにそれらは買い替えたけれど、冷蔵庫はいまだ現役だ。

冷蔵庫の寿命とはどれほどかと調べてみると約10年だそうだけれど、我が家のものはその倍以上使い続けている。
この冷蔵庫、とにかく大きい。若い頃は私も夫もとにかくよく食べた。子供ができたらさらに大きなものが必要かと、それなりに収納できるものを選んだのだけれど、賃貸マンションのキッチンには大き過ぎたようだった。。。本来冷蔵庫が収まる場所に入らず、少しばかり不便だけれどキッチンの外に置いている。

実際、毎日調理する身として、その導線の悪さが面倒なため、もう少し小さなものに買い替えたいのだけれど、夫の反対でいまだに実現していない。
「まだ十分に使えるものを何故処分する必要がある?」
そう言って寿命が尽きるまで使うべきだと首を縦に振ってくれないのだ。

今は昔ほど食べなくなったので、キッチンに入りきらないような大きな冷蔵庫は必要ない。おまけに古い電化製品は電力消費の点でもよろしくない。

夫は只今長期出張中で留守のため、鬼の居ぬ間に買い替えてしまおうと思っていたのだけれど、ここに来て事情が変わった。
冷蔵庫事情についてはまたの機会に語るとして、話を電子レンジに戻そう。



古い電子レンジをようやく断捨離しての数日間、実際に電子レンジのない生活をしてみた。
私が小さな頃は、まだ電子レンジは普及していなかったのだから、別になくても生活はできるだろうと思っていた。

結果、不便ではあったけれど、なくても問題はなかった。

我が家の場合、電子レンジの使用用途は冷凍しておいたごはんの解凍と残り物のおかずを温めるのが主なところなのだけれど、たったそれだけでもなければないで、それなりに不便を感じることはあるだろうと最初は思っていた。

しかしいざとなると、電子レンジで温めずとも、他にも熱を入れる方法はある。
例えば冷凍ごはんなら蒸篭で蒸せばいいし、おかずも炒め直すかオーブンやトースターを使えば問題なく温めることができる。
調理に関しても元々電子レンジは使用しないことにしている。
昨今では電子レンジを使った調理法など、短時間で簡単にできるようだけれど、私は時短にこだわるほど忙しくもなく、家事が「お仕事」という専業主婦だ。時短調理する必要はない。
それ以前に、昭和の古い人間のため直火調理へのこだわりのほうが強い。

次女がホットドリンクなどを作るとき、「電子レンジないとやっぱり不便ね」とこぼしたけれど、「昔々はそんなものがなくても生活していたでしょ?昔の人ができることが出来ないの⁉︎」と、言ったところ、「それもそうだ」とミルクパンを使い温めるようになった。

今はなんでも時短、便利な生活に慣れている。こんな経験も若い娘には少しだけお勉強になるだろうと思った。

つい先日、冷蔵庫にあった残り物のハンバーグを温める際、フライパンに乗せてから蓋をして、しばらく弱火で温めたのだけれど、意外なことに次女が味の違いを感じたという。

「レンジよりもこうして温めたほうがずっと美味しい」

そう言っていたのだ。

私は食していないので、実際どう違うのか説明できないのだけれど、とにかく直火で温めた方が余計な水分が飛ばず、旨みが残り美味しいらしい。

家族の意見も電子レンジがない生活は多少不便だけれど、なければないで問題なしとのことだった。




私としてはキッチンにあまり物を置きたくないので、電子レンジはなくてもいいかなと思っていたけれど、この生活は期間限定であった。
断捨離したものの、数日後には比較的新しい電子レンジが我が家に運び込まれた。

今回の大掛かりな断捨離は、一人暮らしをしていた長女が帰ってくるというのがきっかけだった。
そこで現在長女宅で使用している家具や電化製品などはどうする?となった時、それならば家にある古い物を処分して長女のために購入した新しい物を使えばいいと考えたのだ。

電子レンジの他に大きなソファーや洗濯機なども長女宅にあったものを使用することになり、我が家にある物を処分したのだった。

タイミングよく、引越しの日に入れ替えられればよかったのだけれど、処分にあまりお金をかけたくなかったので、区の粗大ゴミ回収や民間の業者なども利用したため、そう都合よくはいかなかった。

区の粗大ゴミなどは回収の日が決められていて予約制になっているので、こちらの都合通りにはいかない。
家にものが溢れるよりは、ない生活の方がいいと、引越し日よりも約1週間早めに断捨離したのだった。

おかげで部屋はスッキリ。キッチンにはトースターのみが残った。
炊飯器は確か2年ほど前に断捨離し、今は食べる時に土鍋で炊き、余った分は冷凍しておくようにしている。

別に丁寧な暮らしをしようと思っているわけでは決してない。
めんどくさがり屋なので、手間がかからないのなら、それに越したことはないと思っているのだけれど、なによりもキッチンに物を置きたくないのだ。

炊飯器はかなり存在感ある。しまっておくほどの収納は我が家にはない。その点、小さな土鍋なら他の鍋と同じように収納しておける。

炊飯器はなくて不便だと思ったことは一度もなく、断捨離してよかったと心底思っている。
我が家は夫が外国人なので、これまではずっと欧米型の食生活をしてきた。
ここ数年は私の胃腸を考えて、私だけは和食にしているけれど、普通の日本人家庭と比較すると、お米の消費量はかなり少ないはずだ。
3日に一度くらい2合炊いておけばいいくらいなので、大きな炊飯器は必要ないのである。



炊飯器は必要ないけれど、前述したように電子レンジはあった方が便利だ。
今回は長女の一人暮らしに際して購入したものなので、我が家で使用していたものよりも新しいけれど、機能は最小限で小さめである。
ちょっとした物を温めるだけならそれで事足りる。
なによりも新しいのがいい。

今回電子レンジを使わない生活を経験し、今後はより使用頻度が減るだろうと考えている。
電子レンジはお手軽で便利だけれど、やはり直火を使った方が、美味しくできる気がするのだ。

いずれ、電子レンジも必要なし!と完全断捨離する日がくるかもしれない。
そうなると、キッチンがよりスッキリとし、さぞかしよい気分になるだろうと想像する。

昨年、この日記にも「来年は暮らしのダウンサイジングをしたい」と書いたことがあったけれど、今回長女の引越しに際しては、ついでにとかなりの物を処分したので、より身軽になり気分的にもスッキリとしている。

世の中、「あれば便利だけれどなければないで困らない」そんな物がたくさんある。
私はミニマリストではないので、持たない暮らしをしたいわけではないけれど、歳を重ねるごとに、あまり物を所有したくないと思うようになった。

実際に今回の断捨離で自分がどんな物を所有しているのか、それは必要か不必要か、そんなことを考えながら選別していたのだけれど、趣味もないので持っているのは服、靴、バッグ、本くらいのもので、あとは家庭で使用するものばかりだった。

定期的に断捨離しているので自分のものは少ないけれど、コレクション癖のある夫や子供達の物が、まだたくさん収納に眠っている。
これをどうにかしたい(処分)と常々思っているのだけれど、本人たちからしたら「お宝」らしいので手をつけるわけにはいかない。

しかし、子供達もいずれは家を出ていくだろう。すべてこの家から持ち去って頂くつもりだ。夫に関しては、「もう若くはないのだから」と、根気強く暮らしのダウンサイジングを促していくつもりだ。

そんな話を長女にしたところ、「物を減らせと言うより、新しい物を買おう!と言って、まずは処分させれば?」と提案された。
なるほど。。。
お買い物が好きな夫にはその方が効果がありそうだ。
処分させた後に、「スッキリ暮らしましょうよ!」とやればいい。
騙し討ちのようだけれど、そうでもしないと夫の物は増え続けるだろう。

長女の引っ越しで、ようやくスッキリとした部屋にまた荷物が運び込まれてきた。
それを見ていると、さらなる断捨離をと意欲が湧いてくる。
まだまだ快適に暮らすためにできることはありそうだ。