In other words

I really don't know life at all ...

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Googleのアップデートと読書熱の再燃〈前編〉苦肉のデジタルデトックス。

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最近、受験生の娘がしきりに肩こりを訴えてくるので、ちょっと困っている。

私自身、肩こりとは無縁の人生。美容院などで軽いマッサージをしてもらう際、「ちょっと凝ってますね」などと言わることはあるものの、本人は自覚症状なし。
痛くも痒くもない。
そんな肩こり知らずのため、娘から訴えられても、どう対処していいのかわからない。

毎日長時間同じような姿勢をしているのか、予備校から帰宅すると肩がパンパンになっていて、肩揉みなどをしてあげても、私のやり方がよくないのか、あまり効果はないようだ。

そこで、どこかマッサージを受けられるよいところはないかとネットで調べてみたものの、どうも望んでいるような検索結果が得られない。

検索上位に出てくる情報は、どれも似たり寄ったりの情報満載の企業サイト。それに加えて広告のようなものばかり。
「マッサージ」「整体」「カイロプラクティック」などというカテゴリーのせいだろうか。

悶々とする。。。





人によって求める情報は様々だ。一概に「Googleの検索はダメね!」とはいえない。

企業サイトならその情報に信憑性もあり、例えば位置情報、問い合わせ先などを調べたい時は、こうしたサイトが一番信頼できるから、検索の上位に表示されていても納得する。

ただ、問題はそんなサイト一色に画面が染められていることだ。
まるで定規で書いたような四角形が無限に連なっているように、歪なものは一つとして入り込む余地がないような構成になっている。

しかし、私が知りたいのは時として一般ユーザーの意見であり、その体験であったりする。
大手が手がけるキュレーションサイトにある似たり寄ったりの記事も、企業サイトも、お店や商品の宣伝を目的とした記事も、その中に私の欲しい情報は出てこない。
一体どこにユーザー個々の感想なりがあるのか、さっぱりわからないのだ。

ネットの情報は全てが真実だけを語っているわけではないのはご承知の通りで、それはどんなサイトでも多かれ少なかれ同じことが言えるのだけれど、そんな中から自分なりに有益と思える情報を探すのはやぶさかではない。

しかし、私の検索の仕方が悪いのか、辛抱がきかないせいなのか、昨今ますますチョイスが減っていると思わざるを得ない。

今年に入ってからそんな兆候はあったものの、Googleさんの実施した5月あたりのアップデートで、それは顕著に現れる結果となった。

検索すればそんな一般人の意見を拾うことができたのは、いまは昔というように。
かつてはたとえ弱小個人ブログなどでも、しっかりと書き込まれた良記事であれば検索上位にあった。

個人ブログなどは信憑性が疑われるという意見もあるけれど、それは個々が判断すればいいことだ。

企業サイトなどが発信する信頼できる記事に加え、個々の意見なり見解が垣間見られる個人サイトの両方が見られ、情報の取捨選択ができるのが理想だ。
しかし、今はその使い分けが容易にはできなくなっている。

アナログ時代を長く生きてきたアラフィフ専業主婦だからだろうか。。。





私もブログをやっているので、このGoogleによるアップデートで個人ブログが根こそぎ干されたのは承知している。
まさにアクセス半減というのを身をもって経験してた。

現在のGoogleは「より確かなもの」という方向に向かっているのだろうと想像する。
どこの誰か素性の知れない素人が、あーだこーだと感想を語るような、確証のない情報は全て弾くべし!という方向にシフトしたといってもいい。

確かに不確かな、ひどい時はガセという情報が飛び交うネットの世界だ。
でき得る限り「正しい情報」を表示しようと努力するのは当然のことだ。

それをわかった上で、申し上げるなら、私はやはり「人の声」が聞きたい。

世の中にはたくさんの人がいて、その一人一人が違ったバッグラウンドや個性を持って違った人生を生きている。当然のことながら、物事に対する感じ方も千差万別だ。

しかし、だからこそ、違うからこそ面白い。

ただの情報だけでなく、人がどう感じたのか、それによって心がどう動いたのか。
私はそんなものが読みたい。

ところが現在はちょこっと検索したくらいでは、そのような記事にはなかなか辿り着くことができない。

上位に表示されていた自分のブログ記事が、後方へと脱落させられたから、悔し紛れに言っているわけでは、決してない!
書き手としては素直に評価に従いますという謙虚さは持っている。

ただ、読み手としては、もう少し読んでいて楽しいと思えるような、人間味のある記事が評価されないものかと思うのだ。

今後、Googleがどんな判断を下し、どのような方向性によってアップデートしていくか、それはわからない。
もしかしたら、このまま企業サイト優位路線を加速させるかもしれない。
逆にその反対もなきしもあらずと、若干の希望は残しているけれど。。。





自分のブログのことを思えば、その辺りは気になるところだけれど、あまり欲はかかないことにしている。
元々、自己満足で始めたブログだ。それが数年するうちに結構なアクセス数が集まるようになり、おや?おや?っと、少しだけ欲が出ただけ。
ブログを生業をしているわけでもなし、それが半減したくらいで、どうということはない。

ただ、自己満足とはいえ、たくさんの人が読んでくれているのだから、一生懸命に書いている。
自己満足に加え、少しだけ人様のお役に立つようなことも盛り込めたら。。。などと、殊勝なことを考えながらブログを継続している。

書き手としての立場から言えば、Googleさんの思惑には心掻き乱されることはなく、淡々とブログを書き続けていますよと言ったところだけれど、読み手としては違う。

ざっと検索しても企業サイトや広告ばかりの結果にはいささかうんざりしている。

ついでに言わせていただけば、Googleの表示してくる「おすすめ記事」はほとんどが興味のないものばかり。AI(人工知能)がどんなに賢くとも、海千山千のアラフィフ専業主婦の心に潜む欲求を読み切ることはできないのだ!

結局、なにかを知りたいと検索をかけるときは、「知りたい」のはもちろんだけれど、それと同じくらいに「読みたい」と、読み物として面白いものを求めている。

そう気づいたとき、私は暇なのだ!
そして、読みたいのなら、ネットじゃなくてもいいじゃないの!

そう気づいてしまった。。。

きっも世の中の忙しい人々は、誰が書いたかわからない、本当だか嘘だかわからないような戯言を楽しむ時間はないのだろう。

そして、ネットに親和性のある年代は、まさにそんな働き盛りの人なのだ。

多くの人が求めている情報を提供するのは、企業としては当然のことだ。暇な専業主婦を満足させるものよりも、社会を動かしている人々に焦点を当てるのは正しい。

人生の折り返し地点をとうに通過し、老後の生活をぼんやりと考えているような年代は、もはやおよびではないということなのだ。

Googleさまから「眼中なし」と宣言されたも同然なら、他のなにかに希望を見出すしかない。

というわけで、行き着いたのが「読書」だった。
アナログな昭和世代にとっては、安心と信頼に基づく情報収集の一手段である。

結局ここに戻ってきたか。。。


〈後編〉に続く。

Googleのアップデートと読書熱の再燃〈後編〉本を読むに必要な情熱と体力』

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