In other words

I really don't know life at all ...

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物価上昇を嘆きつつダイエットに結びつけ、無理矢理のポジティブシンキング。


※写真はイメージで本文と関連はありません。

最近、これまで当たり前のように我が家の冷蔵庫にあった食材が姿を消している。決して夜中にこそっと夫が食べてしまっているわけではない。
なぜかといえば、買わないからである。

4月を境に値上げされた食品も多いのだけれど、私のお気に入りも然りだ。

「あら、○○がなくなりそうだから買っておかなくちゃ」

そう思ってデパ地下やスーパーへ足を運び、いざ商品を見てそこにある値札に驚かされる。

たとえば、それまで¥2500でお釣りがきていたのに、今では¥3000近くになっているとする。
実質¥400にも満たない値上がりでも、千円札2枚と小銭を払うのと、千円札3枚差し出すのとでは、かなり値段に対する印象が変わる。

そこで「これは少し贅沢過ぎやしない?これだけあればいいお肉が買えるわね」などと、これまで当たり前のように買っていたものを諦めるのだ。

実際数百円余分に払えばいいだけのことなのだけれど、根がケチンボなせいで、まったく同じものを高い値段で買うのが嫌なのだ。

お菓子にしてもそうだ。
とにかく高いと感じる。クッキーの詰め合わせに至っては、この小さな薄いクッキーが一枚いくらするの?などと割り算をしてしまう。
チョコレートも然りで、一粒おいくら万円かしら?とまた頭の中で計算だ。

原材料の高騰はニュースでも散々流れているので、売る側も大変なのだと想像がつくのだけれど、これまでのようにお買い物をしていたら、家計に影響が出るのは一目瞭然。それほどに何でもかんでも「高い!」と感じるようになった。



経済を回さなければいけないとか、生産者を助けるためにお買い物しようとか、そんな言葉を聞くけれど、何よりも自分の暮らしを守ることが最優先。きれいごとではない。
そして結局は高いと思うのなら買わなければいいという結論になる。

しかし、そうは言っても「買わない」ということは、自分の好きなものを我慢するということになるのだ。
それが何十年と楽しんできたものとなると、これからは以前のように食べられなくなるのね。。。と、とても悲しい気持ちになってくる。

なんとかポジティブに捉えられはしまいか?と考えた時、真っ先に結びついたのが「ダイエット」だった。

コロナ禍以降、運動量が著しく減ったのにも関わらず、相変わらず「今日のおやつは…」などとお菓子ばかり口にしていたら、この3年でかなりお腹の周りが重たくなってきた。
最近はお腹のみならず、二の腕や太ももにまで見た目でわかるほどの脂肪がつき始めたのだ。
少しくらい太って体型が変わろうが、特に不都合はない。若い女子ならまだしも、もう立派な50代のおばさんだ。小綺麗にはしていたいけれど、道行く人に振り向いてもらうような容姿はとうの昔に諦めた。

問題は容姿ではなく健康だ。成人病の脅威が現実的になったお年頃となると、好き放題に食べていては当然健康にも影響が出てくる。
幸いなことに今のところはまだその兆候はなさそうだけれど、定期的に検診へいくと主治医から「お腹の周りの脂肪が増えたね〜」などと、前年との比較画像を見せられ、ギョッとさせられるのだった。

周りの友人達と食事をすると、自分がいかにたくさん食べるのかがよくわかる。
お友達からも「よくそんなに食べられるわね。。。」などと笑われるほど、私はよく食べるのだ。
それに加えて日々の「おやつ」と称するスイーツを毎日のように楽しんでいるのだから、当然摂取カロリーも人一倍である。



若い頃ならいざ知らず、50を過ぎても同じように食べているにも関わらず、これまで成人病とは無縁でいられたのが不思議なくらいだ。
私はそんな体質なのかしら?などと調子に乗っていたけれど、年々増えていく脂肪に主治医からも「楽観していないでしっかり予防してくださいね」などと言われるようになった。

そんなこともあり、ここ数年は健康のためにも少し食べることを控えようと心がけているのだけれど、いざ好きなものを目の前にすると、そんな事はすっかり忘れてしまう。
好きなものが目に入ると、食欲を刺激され、元々の意思薄弱により理性が消えていくのだ。

それならば、それら美味しいものが視界に入らないようにすればいい。見なければ「食べたい」という欲求も起きないという理屈になる。

目に入れぬようにする第一歩は買わないことだ。買いさえしなければ私の胃袋に入ることもない。

しかし、この「買わないこと」もなかなか難しい。そこに好きなものがあり、お財布の中にお金があれば、容易に買うことができてしまうからだ。
山奥にでも暮らさない限りは無理そうだ。。。

多少高くても、好きなものは我慢せずに買っていたけれど、度重なる値上げによって、これまでよりも余計にお金を払わなければならなくなり、ようやく立ち止まることができるようになった。

美味しいもの好きなもの以外は口に入れたくない。美味しいと思えないものでカロリー摂取することは避けたい。
そう思っているので、好きなものがないと、自然と意識が食へ向かなくなるのだ。

冷蔵庫を開けても、好きなものがたくさん入っていないと食欲がわかない。
なんとも不健康なのだけれど、つまらない気持ちになって、わざわざ作るのも面倒だなと食事を抜いたりすることもある。

物価高騰が気になり、買い控えたことがカロリーセーブに繋がったようで、意図せず少しずつ贅肉が減ってきた。
食料品の値上がりが意外にもダイエットに貢献しているという現実。。。

いいのか悪いのか、なんともやるせない気持ちになる昨今だけれど、こんな時だからこそ何事もポジティブにとらえていくことが大切だと、自分に言い聞かせているのであった。。。