In other words

I really don't know life at all ...

Sponsored Link

更年期のダイエット事情。太るよりも病気が怖いお年頃。

ここ1ヶ月ほど趣味のお菓子を控え、食事の内容も変えている。
40代で大病を経験して以来、一年に一度病院で大掛かりな検査をしているのだけれど、先月の検査ではとうとう主治医から、お菓子ストップ令が出たのだ。

コロナ禍ですっかり運動不足となり、そのまま数年ズルズルとろくに身体も動かさず、好き放題お菓子を食べていたツケが、検査の数値に現れ始めたらしい。

正直、あれだけ好き放題食べているのに、成人病などとは無縁なのは奇跡といっていい。
私はそんな体質なのね!と呑気に構えていたのだけれど、昨年あたりから少しずつ数値は上がり始めていた。

これは更年期によるエストロゲンの減少、ホルモンバランスや代謝の悪さも影響しているのだろう。
これまでと同じことをしていたら、数年後にはあちらこちら異常が出てくる「可能性」ありと、主治医から脅かされた。

これは一度コロナ禍前の数値に戻すべく、リセットすべきだと強く諭された。
今ならまだ大丈夫、修正可能ということだ。

一度身体にメスを入れたことのある人間は、二度とそんなことはごめん被りたいと思っているものだ。いつまでも健康でいたいという思いは人一倍強い。
そこで、一度リセットしてから、また楽しめばいいと、趣味でもある大好きなお菓子を控えることにしたのだ。

ついでに食事の内容も変えることにした。
夫が外国人なのでこれまでずっと欧米寄りの食生活だった。ここ数年はさすがに同じものを食べていては、こちらの胃腸が保たないと、違うものを食べるようにしているけれど、まだまだ夫に引きずられることが多い。

ところが神様が私の体調を気遣ってか、今年もまた夫が長期出張で家を空けることになった。
夫の食事の支度をしなくていいとなると、自分のためだけに好きなものを食べられるということだ。
これは食生活を変える絶好のチャンスである。
夫の長期出張が終わるまでに、なんとかリセットしておきたいと、脂質糖質を控えた和食中心の生活に変えた。



元々、食いしん坊な上、人よりもたくさん食べるので、ちょっとやそっとでは痩せない。
体系的に痩せてはいないけれど、太ってもいないという標準体系のためか、美意識が低いせいか、正直言ってあまりダイエットには積極的ではない。

一気に3キロ以上太った時には、元に戻そうと努力はするけれど、それは一年に一度くらいのことで、ベスト体重に戻れば、また好き放題食べるという具合で、食べて太ったら元に戻し、また食べるということを何年も繰り返している状態だった。

3キロの減量は若い頃であればそれほど難しいことではなかった。少し食事を調整、とういうか私の場合は食べる量を人並みにすればスルリと3キロくらいは落ちたものだった。
しかし50も半ばを過ぎ、立派な更年期世代となってからは、この3キロを落とすのがとても難儀なことになった。
少しくらい食事を減らしたくらいでは、びくともしない。ようやく1キロ減ったと思ったら、翌日にはまた戻っている。。。などということは日常茶飯事だ。

前述したように、これはホルモンバランスや代謝の悪さによるものなのだろう。

そんなダイエットが難しいお年頃なのだけれど、この1ヶ月で簡単に3キロほど痩せた。

相変わらずしっかり食べているのだけれど、夫の食事作りが不要になったことで、完全和食にした上、毎日のおやつの量を思い切り減らしたのだ。

これまで大福なら5個くらいペロリと食べていたものを、1個を半分にして二度に分けて食べる。
またクッキーなら10枚一気に食べるところを、一枚だけといった具合だ。

毎年12月はシュトーレンを何本も買い込んで食べまくっていたものだけれど、あのバターと砂糖の塊のようなお菓子は、今の私には毒だ。
買わなければ食べられないと、今年は一つのシュトーレンも予約せずに耐えた。

しかし毎年恒例、一年に一度のお楽しみを逃すのは、悔しくてたまらないものだ。
そこで、小さなものを一つだけ買い、それを何日にも分けて少しずつ食べ、気持ちを落ち着けた。



食事は完全なる和食にし、お菓子を思い切り控えたことで、1ヶ月でスルスルッと3キロも痩せていたことに驚いた。

お菓子を我慢するのは少し辛いけれど、それもずいぶんと慣れてきた。
たくさん食べずとも、食後やお3時おやつに、ほんの一口甘いものが口に入れば、なんとか満足できるようになってきた。

食事に関しても、自分の好きなものを作り、腹八分目になるまではしっかりと食べているので、かなり満足度は高い。

ただ、好きな牛肉はたまにステーキを焼くくらいで、基本的には鶏のササミか胸肉を食べるようにしている。
野菜は根菜ではなく、葉物野菜とキノコを多用。
いくら食べても、スッキリと消化する。

もう一つ、毎朝味噌汁と納豆を食べるようにしている。
我が家は味噌汁とも納豆とも無縁だった。もちろん私は生粋の日本人なので、実家にいた頃はそんな食事もしていたのだけれど、結婚して以来すっかり和食からは離れてしまっていた。

この納豆と味噌汁の効果なのか、胃腸の調子がすごぶる良い。
私は胃腸が強くないと思っていたけれど、それはあの欧米寄りの食生活のせいだったのだと今ならわかる。

現在唯一、一緒に暮らしている次女は、ボーイフレンドが日本人のため、外食の際も今時の若者にしては珍しく和定食などを好むという。そんな影響からか、家で出す和食も物珍しさからか、喜んで食べくれるから助かっている。



若い頃のベスト体重と比較すると、この何十年かで5キロほどプラスになっている。

美容のために、好きなものを我慢してまで痩せようとは思わないけれど、健康のためとなれば話は別だ。
何歳になっても好きなものを好きなだけ楽しめる身体を維持するためなら、一時の我慢などわけはない。

あと5キロも落とすとなると、この生活をあと半年ほど続けることになると思うのだけれど、20代の頃と同じ体型にしたところで、50をとうに過ぎたおばさんにはさほどのメリットはない。
健康さえ維持できればいいのだから。
おそらく、来年の2月頃にはまた少しずつお菓子を食べ始めることだろう。

とにかく病気になりさえしなければそれでいい。

ところで、ダイエット=節約になると初めて知った。
これまで当たり前のように口にしていた脂と糖がたっぷりの食事は、お金がかかる。それに比べて、納豆や豆腐、野菜、肉でも鶏のササミや胸肉などはとにかく安い。
家計簿をつけていると、エンゲル係数がどんどん下がっていくのがわかり、なんだか嬉しくなる。
お金が出ていかないのは嬉しいもの。これも一つの励みとし、更年期という厄介なお年頃ではあるけれど、元気でいるためにもう少し努力を続けてみようと思う。

今年のクリスマスはチキンを買い、次女のリクエストでキャロットケーキを作っただけ。特別なお料理は用意しなかった。年末年始もご馳走など用意せず、普段通りに過ごすつもりだ。